この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2
名前も知らない人でもどうにか労力になりそうな人を探して、新菜の病室に向かった。
ガラッと開けると、あたふたしている新菜の姿があった。
あたしは即座に、大丈夫!?って聞こうとしたがそれは憚られた。
「ごめんね、重たいでしょ」
あたしとは違う対応。
あれ…この感じ…まただ。
「あ、大丈夫です。ちょっと熱いですけど…」
「あははっ!!やっぱりぃ?」
彼がそんなに楽しそうに話してる…。全然笑える要素なんてないのにっ。
別に新菜が羨ましいとか、そうじゃなくて、告白する前に結果出ちゃってるようなものじゃん。
だから、恋愛なんてしちゃいけないんだよ、もう…。
自分の馬鹿らしさに笑えてくる。