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治してあげます
第11章 番外編:美雪side 3

「美雪っ!」
「いいの!!今日は飲む!!!」
あたしは、全然彼の顔を見ていなかった。
「…山城さん」
名前を呼ぶ前までは。
「…はい」
目と目が交わったその時、彼の表情が硬いことに冷や汗をかく。
「何か食べたいのない?」
「…え?…あーえっと、これとかいつも食べてるんで…」
「あ、おっけ。宮崎ちゃんは?」
「私は、美雪のを一緒に食べますよ」
「はいはーい。すみませーん!」
表情が硬いだけだった。
内容からして全然だった。
びっくりして損した。
「私お手洗い行ってくるね」
そう言って携帯を持っていく彼女。
これは長話になりそうな予感…。
ちょっと気まずいな…。

