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治してあげます
第11章 番外編:美雪side 3

「ねえ」
「は、はい!」
「ははっ!…そんな固くならなくていいって」
笑うその顔がキラキラ輝いて見えて、その顔を直視できない。なんてイケメンなんだ…。
「…ご、ごめんね」
ははっと爽快に笑った後に彼はこう言った。
「宮崎ちゃん、最近綺麗になったよね」
「え…」
思ってもいなかった。
まさか、まだ根に持ってるとはね。
「…女の子ってよく変わるっていうか…好きな人のためなら、変わりそうじゃない?」
「そうですね…。新菜は乙女ですよ」
「十分、山城さんも女の子だよ」
「…冗談ですよね。前に言ったじゃないですか、優しくし…な、いって…」
そう言っている途中、彼の顔が強ばっていき近づいた。
「優しく?ただの本音だけど」
テーブルを挟んだもののこの距離。
心音が聞こえてしまうんではないかというこの距離。
この距離感にクラクラして離れようとすると、
「逃げるつもり?」
そう言って唇を奪ったのだ。

