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治してあげます
第12章 番外編:美雪side 4
「…ほんと嘘みたい」
これが本音だ。
夢だったら覚めないで欲しいようなそんな事だ。
「まあ、宮崎ちゃんが可愛いって思ってたけどね」
「はあ!?言ってること違うじゃん!!」
「そうなんだけど、頭の片隅に必ずいるのが君だった」
何、そのセリフ…。
湯のせいなのか、このセリフのせいなのか、わからないが完全にのぼせた気がした。
「やばい、息ができないから…上がっていい」
「え!?」
驚いた顔が浮かぶ。
だが、眠気が襲ってきて目を閉じてしまった。
ふわふわ浮いているような感覚に陥っている間、彼は必死に
「…美雪!」
と呼んでいたことを知らず。