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治してあげます
第12章 番外編:美雪side 4


「あ…」

目を覚ますとチュンチュンと聞こえる小鳥のさえずり。

その隣では、すぅすぅと聞こえる彼の寝息。


あー…やらかした。
すぐさま、そう思ったあたし。

それを察したのか、彼の切れ目がゆっくりと開きあたしを見上げた。

「み、みゆきー!!」


そして、ぎゅっ……と暖かく抱きしめられる。

「…緑」

「辛かったら、言ってよ!こっちが死ぬかと思った…」

言わなくても、げっそりした顔つきからそう感じる。きっとずっとあたしを見るために起きていたんだろう。


「ごめんね…」

「…美雪が無事ならいい」

「ありがとう…あのさ…」

「ん?」


あたしの口からいつも言わないような事を彼に言う。


「昨日できなかったことしてもいい?」

「できなかったこと?」

疑問に思っている彼を気にせず彼をベッドの横に立たせて、あたしは彼のズボンに手をかける。

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