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治してあげます
第1章 イケメン先生
「宮崎さん!!」
届かなかったはずのその手を掴んでいたのは川崎先生だった。頑丈な手は私の手首を強く握っていて、ちょっとだけ痛かった。
「せんせ…」
いつもの体温より熱い気がする。先生の前だからなのだろうか。それとも、病気か……。
「うなされてましたよ…大丈夫ですか?」
うなじらへんからじんわりと流れる汗。それほどうなされていたのだろうか。
頭がうまく回らないし、潤んだ瞳で先生の顔がぼやけていく。病気は悪化しているようだった。
「…んっ!?」