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治してあげます
第4章 向日葵
「好きな食べ物とか、好きな遊びとか…当たり障りのない質問ばかりでしたけど、やっぱり女の子らしいなと思った時がありました」
「…どんなとき…ですか?」
じっと見つめていた綺麗な横顔がこちらに向きを変えた。
「花の話でした」
「…花?」
「はい。その子、向日葵が好きだったんですよ。その子の親が大きな向日葵が持ってきたときは笑っちゃいました」
ドク…ドクッ……
「綺麗ですねって声を自らかけたことさえもあります」
「……知ってる、それ…」
なんで……。
私の昔と被ってしまうの…。