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近づきたい
第10章 二人の日
「どうして?どうして!」
突然言われた言葉を受け入れられなくて、泣き叫ぶ。裸のまま抱き合っていたよし先輩から逃げるように体を動かす。
「瑞穂!」
逃げようとした体を引き寄せられて、また抱きしめられた。
「…この温もりがまた遠くへ行くのが耐えられないんだ。」
「じゃあ、ずっと側にいる!」
よし先輩が哀しそうに笑って首を横に振る。
「瑞穂はこれからだろ?」
意味がわからない…私はただよし先輩と一緒にいたいのに。
「オレとずっと一緒にいるって意味わかってる?」
「…わかってる。」
よし先輩と再会して、付き合うようになって、何度も自分の大学進学を恨んだ。
10歳年が離れていることも、社会人と学生の違いも…やっと近づけたと思ったよし先輩がやっぱり遠くて、何度も何度も自分がイヤになった。
「瑞穂、オレつらいんだ…」
抱きしめた私の肩に顔をつけて、切なく呟く…
「瑞穂はオレのために我慢してる。大学を辞めてもいいと思ってるだろ?オレは瑞穂にそんな風に思ってほしくないんだ。」
確かに大学を辞めてもいいと思った。夢も諦めてもいいと思った。よし先輩の側にいられるなら、それでいいと思ってた。私にとってよし先輩は一番の存在だよ。
でも、それじゃダメなの、、、?
よし先輩にとって、私はどんな存在なの?
突然言われた言葉を受け入れられなくて、泣き叫ぶ。裸のまま抱き合っていたよし先輩から逃げるように体を動かす。
「瑞穂!」
逃げようとした体を引き寄せられて、また抱きしめられた。
「…この温もりがまた遠くへ行くのが耐えられないんだ。」
「じゃあ、ずっと側にいる!」
よし先輩が哀しそうに笑って首を横に振る。
「瑞穂はこれからだろ?」
意味がわからない…私はただよし先輩と一緒にいたいのに。
「オレとずっと一緒にいるって意味わかってる?」
「…わかってる。」
よし先輩と再会して、付き合うようになって、何度も自分の大学進学を恨んだ。
10歳年が離れていることも、社会人と学生の違いも…やっと近づけたと思ったよし先輩がやっぱり遠くて、何度も何度も自分がイヤになった。
「瑞穂、オレつらいんだ…」
抱きしめた私の肩に顔をつけて、切なく呟く…
「瑞穂はオレのために我慢してる。大学を辞めてもいいと思ってるだろ?オレは瑞穂にそんな風に思ってほしくないんだ。」
確かに大学を辞めてもいいと思った。夢も諦めてもいいと思った。よし先輩の側にいられるなら、それでいいと思ってた。私にとってよし先輩は一番の存在だよ。
でも、それじゃダメなの、、、?
よし先輩にとって、私はどんな存在なの?