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近づきたい
第10章 二人の日
「なんでダメなの…?」
少し落ち着いて話しかけた時、よし先輩の目は優しかった。私の大好きなよし先輩の目。さっきまでの目は何を物語ってるの?
「瑞穂はまだ18でこれからいろいろ経験していくべきだよ。大学の勉強だって、始まったばかりだろ?楽しいだろ?」
確かに新しい生活は楽しい。友達との付き合いも高校時代より楽しい。講義もやりたかった勉強…レポートとか大変だけど、楽しいと思う。
ただよし先輩がいない…私は好きな人に全然会えない。
「楽しいけど…義朗さんがいない。」
「うん。オレは瑞穂の楽しい生活にいないんだ。それが現実なんだ…」
「だったら、私こっちに戻ってくる!」
ううん。と顔を横に振って、よし先輩は私を見る。
「瑞穂、まだわからない?オレは瑞穂に今やるべきことを大事にしてほしいんだ。そこにオレはいらないんだよ。」
そう言ったよし先輩の顔は泣きそうな目で笑っていた。哀しい目とも冷たい目とも同じようだった。
よし先輩はもう決めてたんだね…私との別れを。
だから、あんな目をしてたの?
「義朗さん、私のこと重い?私と別れても平気なの?」
「重いよ。」
えっ?私…やっぱりよし先輩の邪魔だったの…?
少し落ち着いて話しかけた時、よし先輩の目は優しかった。私の大好きなよし先輩の目。さっきまでの目は何を物語ってるの?
「瑞穂はまだ18でこれからいろいろ経験していくべきだよ。大学の勉強だって、始まったばかりだろ?楽しいだろ?」
確かに新しい生活は楽しい。友達との付き合いも高校時代より楽しい。講義もやりたかった勉強…レポートとか大変だけど、楽しいと思う。
ただよし先輩がいない…私は好きな人に全然会えない。
「楽しいけど…義朗さんがいない。」
「うん。オレは瑞穂の楽しい生活にいないんだ。それが現実なんだ…」
「だったら、私こっちに戻ってくる!」
ううん。と顔を横に振って、よし先輩は私を見る。
「瑞穂、まだわからない?オレは瑞穂に今やるべきことを大事にしてほしいんだ。そこにオレはいらないんだよ。」
そう言ったよし先輩の顔は泣きそうな目で笑っていた。哀しい目とも冷たい目とも同じようだった。
よし先輩はもう決めてたんだね…私との別れを。
だから、あんな目をしてたの?
「義朗さん、私のこと重い?私と別れても平気なの?」
「重いよ。」
えっ?私…やっぱりよし先輩の邪魔だったの…?