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近づきたい
第2章 春の日
「オレのことは気にしないで。でも、瑞穂ちゃんだったのかぁ~。本当、懐かしいね!あの時、まだ小学生くらいじゃなかった?」

私が誰かわかって、よし先輩はニコニコ笑って話してくれている。

たった一日だけ夏の日を過ごした私を覚えてくれていて、本当に嬉しい。

「瑞穂ちゃん、時間大丈夫ならお茶でもしない?日が暮れて、ここじゃちょっと寒いでしょ?」

図書館の玄関から少し離れたところで話をしていた私たち。さっきから閉館したのか、図書館から人も頻りに出てきている。

「うん。時間大丈夫です。」

「じゃあ、行こうか?」

よし先輩に連れられ、図書館の目の前にある喫茶店に入る。

ここは市内に何店舗かある喫茶店…どの店舗も細長い塔のような造りで、螺旋階段の途中に各フロア2~3テーブルしかない面白い造りをしていた。

高校の友達は騒いだりできないし、閉鎖的な空間に感じるとなかなか一緒にきてくれない喫茶店。
私はこの面白い造りが秘密基地みたいで好きだった…

「目の前にあったから、ここにしちゃったけど、高校生にはイヤだったかな。」

店の一番上のフロアの席に座りながら、失敗するしたかな?という顔で話している。

「ううん、私、このお店好きです。」

「本当?良かったぁ~。実はオレもこの喫茶店好きなんだ。」

満面の笑顔…また胸がドキドキしてきた。

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