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近づきたい
第2章 春の日
気持ちを落ち着かせながら、よし先輩といろんな話をしていた。
6年前のユウの家でのこと、私はあの時12歳の小学生で、今は18歳で高校をもうすぐ卒業すること。
4月から大学生でこの街を離れて進学すること。
よし先輩はあの時に決まっていた就職先にそのまま今も勤めていること。今日は仕事で図書館をたまたま訪れていたこと。仕事が忙しくて何年も彼女がいないこと。
無理かな?って質問にも普通に答えてくれて、嬉しかった。
楽しい時間はあっという間…
「よし先輩…私、そろそろ帰らなくちゃ。」
時計が門限時間までのカウントを始めていた。
「あっ…そうだよね。高校生は早く帰らなくちゃいけないね。
そうだ、車だから送るよ」
「えっ?いいの?」
「もちろん!オレがお茶に誘ったから遅くなったんだ」
先輩が伝票を持って階段を下りていく。私も身支度を整えてついていく。
外に出ると、もう真っ暗で3月の夜風が少し肌寒かった。
図書館からほど近い駐車場によし先輩の車があった。
「どうぞ、乗って」
どこに乗るべきかちょっと考えていると、中から助手席のドアが開いた。
「どうしたの?どうぞ。」
中から私を見るよし先輩の顔にキュンとする…
立ってる私から運転席のよし先輩は上目遣いのように見えて、普段背の高い先輩からは見ることのできない表情。
「お願いします。」
急いで助手席に乗り込み、家までの道を説明した。
低いエンジン音のする車は動き出す…
6年前のユウの家でのこと、私はあの時12歳の小学生で、今は18歳で高校をもうすぐ卒業すること。
4月から大学生でこの街を離れて進学すること。
よし先輩はあの時に決まっていた就職先にそのまま今も勤めていること。今日は仕事で図書館をたまたま訪れていたこと。仕事が忙しくて何年も彼女がいないこと。
無理かな?って質問にも普通に答えてくれて、嬉しかった。
楽しい時間はあっという間…
「よし先輩…私、そろそろ帰らなくちゃ。」
時計が門限時間までのカウントを始めていた。
「あっ…そうだよね。高校生は早く帰らなくちゃいけないね。
そうだ、車だから送るよ」
「えっ?いいの?」
「もちろん!オレがお茶に誘ったから遅くなったんだ」
先輩が伝票を持って階段を下りていく。私も身支度を整えてついていく。
外に出ると、もう真っ暗で3月の夜風が少し肌寒かった。
図書館からほど近い駐車場によし先輩の車があった。
「どうぞ、乗って」
どこに乗るべきかちょっと考えていると、中から助手席のドアが開いた。
「どうしたの?どうぞ。」
中から私を見るよし先輩の顔にキュンとする…
立ってる私から運転席のよし先輩は上目遣いのように見えて、普段背の高い先輩からは見ることのできない表情。
「お願いします。」
急いで助手席に乗り込み、家までの道を説明した。
低いエンジン音のする車は動き出す…