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近づきたい
第1章 夏の日
いつものように広げたお菓子たち。最新刊の少女マンガを読みながら、こんな風にカレと恋したいと思っていた。

ユウといろんな話をしていた時

「ユウ~瑞穂ちゃんとお昼食べなさ~い。今日はお兄ちゃん達とリビングで食べて~」
「は~い、今いく~」

ユウのお母さんからお昼ご飯の声がかかる。両親が共働きで夏休み中ひとりの私を気にかけて、ユウのお母さんは私の分のお昼まで用意してくれていた。

ユウとリビングに行き、テーブルに用意されたワンプレートの食事を運ぶ。
今日はオムライスとサラダ、魚のフリッター。料理上手なユウのお母さん…今日も美味しそう。いつもありがとうございます。

準備が終わってもお兄さんが姿を見せず、お母さんのイライラが目に見えてわかる。あ~キレるまでのカウントダウン開始…

5、4、3、2、1……

「お昼食べろって言ってるだろ!ユウも瑞穂ちゃんも待ってるし、冷めるわ!いらないなら、二度と食べるな!」

今日も素晴らしいオラオラ系の叫び。ユウのお母さんは自分の子供はもちろん、他の家の子供でも間違ったことをしたら超怒る。私も何度か怒られたけど、大好きは変わらない。

バタバタとリビングにお兄さんとお兄さんの先輩が入ってきた。

「おばさん、すみません。見てた試合がいいところで動けなくて。お~うまそう!いただきま~す」

ユウのお母さんに声をかけたと思ったら、手を合わせてあっという間に食事を始めた。
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