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近づきたい
第5章 もっとはじまりの日
唇を重ねたまま、よし先輩の手が頬から離れて、私の体を引き寄せ抱きしめる。

私もよし先輩の動きに合わせて、体をよし先輩に預けた。

口の中を動いていた舌が唇を撫で、そのまま耳をペロリと舐める…

「あっ、ダメ…」

体を捩りながら、よし先輩から離れようとしたけど、私を抱きしめていた力が強まる。

力を込めて抱きしめられて胸が苦しくなって、顔が上を向いてしまった。

上を向いて露になった首筋をよし先輩の唇が捉え、キスを繰り返す。

「あっ、あっ、あん。」

私の声を聞きながら、よし先輩が体勢を変えた。車の中ではこれで終わりだった…やっぱりこれで終わり?

そう思った瞬間、よし先輩は私を抱きしめながら、首筋にキスをしたまま、立ち上がった。

急な動きについていけなくて、バランスを崩しかけた時、よし先輩に脚を持たれて、お姫様抱っこされた。

こんなことされたことないから、訳がわからないまま、ドキドキする…

お姫様抱っこした私をよし先輩はベッドにゆっくり寝かせた。

突然のことでも、私は乱れたスカートを直そうと手を足の方へ動かそうとした。

クスッとよし先輩に笑われて、手を掴まれた。

片足の太股が見えるはず…もしかしたら、下着だって見えているかも。
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