この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
近づきたい
第1章 夏の日
「瑞穂ちゃんはユウちゃんと同じクラスってことは12歳?」
「そうです。よ、よし先輩はいくつですか?」
名前を聞いてドキドキが増しているのに、先輩はどんどん話を続ける。
「オレは22歳。だから、瑞穂ちゃんとは10コ違うね。」
10歳年上…成人してるし、本当に大人の人なんだ。
「オレ、一人っ子だからさ。兄弟がいるの羨ましいんだ。しかも、妹欲しかったから瑞穂ちゃん達遊べて、実は超嬉しかった。」
ニコッと笑った顔が大人の人なのに可愛くて…ドキドキした胸が痛くなった。こんな気持ち、初めてだ…
何も言えずにいると、先輩が髪に手をやり、ちょっと照れ臭そうな顔をした。
「瑞穂ちゃん、小学生にしては落ち着いてるよね。ユウちゃんと一緒だから、そう見えるのかな?ユウちゃん、彼女にしてとかって面白いこと言ってたもんな。
オレ、ちょっと瑞穂ちゃんと話してみたかったから、今ちょっと楽しいかも(笑)」
「アハハハ」
ちょっと困った顔をして愛想笑いを自分でしたのがわかった。
「ごめん、ごめん。勝手にどんどん話ちゃったね」
「ううん、私も一人っ子だからどんな風に話したらいいか、わからなかったんだ」
「そっか、オレも瑞穂ちゃんも一人っ子か。じゃあ、オレみたいに兄弟欲しかった?」
「うん、お兄ちゃんが欲しかった!」
本当だった。ずっと共働きで家にいる時間が少ない両親…お兄ちゃんがいたら、いいなぁって思ってた。
ユウの家は理想だった。お兄さんがいて、家にいるお母さん、あまり会ったことないけど、ユウを軽々持ち上げるたくましいお父さん。
無い物ねだりばかりしてるな、私…
「そうです。よ、よし先輩はいくつですか?」
名前を聞いてドキドキが増しているのに、先輩はどんどん話を続ける。
「オレは22歳。だから、瑞穂ちゃんとは10コ違うね。」
10歳年上…成人してるし、本当に大人の人なんだ。
「オレ、一人っ子だからさ。兄弟がいるの羨ましいんだ。しかも、妹欲しかったから瑞穂ちゃん達遊べて、実は超嬉しかった。」
ニコッと笑った顔が大人の人なのに可愛くて…ドキドキした胸が痛くなった。こんな気持ち、初めてだ…
何も言えずにいると、先輩が髪に手をやり、ちょっと照れ臭そうな顔をした。
「瑞穂ちゃん、小学生にしては落ち着いてるよね。ユウちゃんと一緒だから、そう見えるのかな?ユウちゃん、彼女にしてとかって面白いこと言ってたもんな。
オレ、ちょっと瑞穂ちゃんと話してみたかったから、今ちょっと楽しいかも(笑)」
「アハハハ」
ちょっと困った顔をして愛想笑いを自分でしたのがわかった。
「ごめん、ごめん。勝手にどんどん話ちゃったね」
「ううん、私も一人っ子だからどんな風に話したらいいか、わからなかったんだ」
「そっか、オレも瑞穂ちゃんも一人っ子か。じゃあ、オレみたいに兄弟欲しかった?」
「うん、お兄ちゃんが欲しかった!」
本当だった。ずっと共働きで家にいる時間が少ない両親…お兄ちゃんがいたら、いいなぁって思ってた。
ユウの家は理想だった。お兄さんがいて、家にいるお母さん、あまり会ったことないけど、ユウを軽々持ち上げるたくましいお父さん。
無い物ねだりばかりしてるな、私…