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近づきたい
第7章 遠距離の日
引っ越し後、バタバタと日にちが経ち、あっという間に大学生活が始まった。

大学生活は専攻する学部のカリキュラムによって、授業が違う。同じ1年生、同じ専攻となると顔ぶれが固定して、友達もできた。

小さな大学の中で同じ授業ばかり受けていると、自然といろいろな話をするようになる。

女の子の中では、やっぱり恋バナで盛り上がり、彼氏の話や格好いい人がいたと言う話が出る。

私はただ地元に彼氏がいるとだけ話をして、いつも聞き役に回った…

よし先輩との関係はまだ始まったばかりだったし、他の人に話をして、少しずつできた思い出を壊したくなかった。

ここに来て、もう1ヶ月が経とうとしているのによし先輩とはなかなか電話できなかった。

毎晩、私が寝る時間がわかるかのようによし先輩からメールが届く…

【瑞穂ちゃん、今日はどんな日だった?明日も頑張れ。おやすみ…】

そのメールを見て、私も今日の出来事を報告して【よし先輩は体、大丈夫?明日も頑張ってね。おやすみなさい。】と返信する。

よし先輩、もっと話したいよ…声が聞きたいよ…

会いたいよ…会ってまた私を抱きしめて…

会えないのはわかっていた。よし先輩が忙しいのもわかってた。こんな状況になりそうなことだって、引っ越し前の様子でわかってた。

覚悟決めてたはずなのに…もう挫けそうだよ…
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