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近づきたい
第7章 遠距離の日
やっと週末が来ても、よし先輩はお昼まで寝ていたり、仕事だったり、家のことをしたりと忙しそうだった。

よし先輩の忙しいが、だんだん受け入れられなくなっていく…これじゃ、ダメ、ダメ…

このままじゃダメになる。そう考えて、大学生活が落ち着いた頃からアルバイトを始めた。

友達とも出かけたり、食事したりとなるべく一人でよし先輩を待たない時間を作った…

よし先輩に迷惑をかけないようにメールも電話も私からはしないようにした。

そんな日々を私の中で当たり前にしていく。

そんな時、休みの日によし先輩からメールが届いた。

【To 瑞穂ちゃん
元気してるかな?今日は久しぶりにゆっくり過ごしてるよ。瑞穂ちゃんに会いたくなるよ…
From 義朗】

嬉しくて嬉しくて、よし先輩にすぐ電話をかけた。

受話器の向こうで呼び出しコールが鳴る…早く、早く、よし先輩に繋がって!

「もしもし、瑞穂ちゃん?」

久しぶりに聞く元気なよし先輩の声。いつもは疲れているような、眠いような声だもん。
ちょっと笑っているようにも聞こえて。良かった…

「よし先輩、今日はゆっくりできたんだね!」

電話で話すことも嬉しいけど、よし先輩がゆっくり休めたことが嬉しい。
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