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近づきたい
第7章 遠距離の日
持ったままの携帯が再度メールの着信を報せる…

【瑞穂ちゃん、話したい。…会いたい。】

再び届いたよし先輩からのメールに胸が締めつけられた。

よし先輩も私と同じ想いでいてくれるの?

私もよし先輩と話したい…会いたいよ…

今すぐよし先輩に電話したかったけど、さっきのことがあって、電話でなく、メールを送る。

【私も話したい。会いたいよ。】

【オレ、瑞穂ちゃんがわからないよ。
何を思ってるのか言ってくれないとわからないよ。
オレとこのまま付き合うのでいいの?】

最後の一文が涙で滲む…私、頑張ってるのに。

返信が打てずにただ携帯を見つめていると、今度は着信を報せる音…

「…は、い…」

何を話せばいいかわからないまま出た電話は気が重い。

「また泣いてたの?」

だって…だって…また何も言えなくなって、言葉が出ない。

「…瑞穂ちゃん、何か言って。オレ、わからないんだ。」

よし先輩の声が切ない。私がこんな声出させてる。

「……私、……よし先輩と別れたくない。」

「じゃあ、ちゃんと話そう。オレ、瑞穂ちゃんが我慢してるのわかるよ。オレが悪いんだけど…何も言ってくれないから、どうしたらいいかわからないんだ。」

うん…私、いっぱい、いっぱい我慢してる。
そう自覚したら、何もかも話したくなった。
話さなくちゃいけないと思った。

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