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近づきたい
第1章 夏の日
結局、私はお泊まりをすることになった。
またみんなで食卓を囲む。
晩御飯も美味しそうに食べる先輩。箸の持ち方が綺麗で、見とれてしまった…
さっきから、先輩を見る度にドキドキが止まらない。

食事後にお風呂に入って、ユウに着替えを借りた。
Tシャツとハーフパンツ。ラフな格好にやっぱり子供っぽい顔。何故かため息が出た。

「またみんなであそぼー。次はトランプね!」

お風呂上がりにユウは先輩とお兄さんをトランプに誘った。

「その前にジュースとか持ってくるね~」

「オレ、遊ぶ前に風呂入りたいわ~。風呂借りていい?あと、着替え貸して。」

先輩がお風呂に入りたいと部屋から出て行く。やっぱり目で先輩を追ってしまう…

「…瑞穂ちゃん、先輩見すぎ(笑)」

「えっ?」

お兄さんが急に発した言葉に慌てる。

「先輩、カッコイイもんなぁ~。ユウみたいにカッコイイ、カッコイイ言わないけど、瑞穂ちゃん、先輩ばっかり見てるよ」

お兄さんが大きく笑う。
私、そんなに先輩のこと見てたんだ…やだ、またドキドキしてきた。

ユウが部屋に戻ってきても、顔が赤い気がして顔をあげれなかった。
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