この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
近づきたい
第8章 すれ違いの日
よし先輩はあの日からメールをくれる。でも、【おやすみ】だけ…
その一言だけが私を苦しくする…
時間をちゃんと取って話せたのはあの日から一週間後だった。
私のアルバイト中にあったよし先輩からの着信。
普通なら仕事をしている時間…一日休んだのか、午後から休んだのかわからないけど、たぶん家にいるんだろう。
また疲れて寝てるなら、それでいい。でも、やっぱり声が聞きたくて…家に着いてすぐに電話を入れた。
「もしもし。瑞穂?」
「うん、電話しちゃったけど大丈夫?」
ちょっと眠そうな声、やっぱり寝ていたんだ…
「大丈夫だよ。ずっと連絡できなくてごめん。」
「ううん。」
優しい声が嬉しい…けど、この前の電話を思い出して、切なくもなる。
あの女の人、誰?あの人にも優しい声だったよ…
嬉しいはずのよし先輩との電話で、そんな嫌なことを考えてる自分が嫌いになりそう…
「瑞穂?どうした?」
「ううん。大丈夫…今日バイトだったからちょっとボーっとしちゃった。」
とっさに着いた嘘がまた自分を嫌いにさせそうだよ。
「この前、ごめんね。新人のトラブルに巻き込まれたんだ。オレだけじゃないんだけど…何日もかかって、やっと落ち着いたよ。」
「うん…お疲れ様でした。義朗さん、今日休みだったの?」
「ああ、休みで瑞穂にさっき電話かけるまで寝てたんだ…バイトだったのに、電話してごめん。」
私もこの前、仕事中に電話しちゃったよ…。
いつも私達、時間が合わないね…
その一言だけが私を苦しくする…
時間をちゃんと取って話せたのはあの日から一週間後だった。
私のアルバイト中にあったよし先輩からの着信。
普通なら仕事をしている時間…一日休んだのか、午後から休んだのかわからないけど、たぶん家にいるんだろう。
また疲れて寝てるなら、それでいい。でも、やっぱり声が聞きたくて…家に着いてすぐに電話を入れた。
「もしもし。瑞穂?」
「うん、電話しちゃったけど大丈夫?」
ちょっと眠そうな声、やっぱり寝ていたんだ…
「大丈夫だよ。ずっと連絡できなくてごめん。」
「ううん。」
優しい声が嬉しい…けど、この前の電話を思い出して、切なくもなる。
あの女の人、誰?あの人にも優しい声だったよ…
嬉しいはずのよし先輩との電話で、そんな嫌なことを考えてる自分が嫌いになりそう…
「瑞穂?どうした?」
「ううん。大丈夫…今日バイトだったからちょっとボーっとしちゃった。」
とっさに着いた嘘がまた自分を嫌いにさせそうだよ。
「この前、ごめんね。新人のトラブルに巻き込まれたんだ。オレだけじゃないんだけど…何日もかかって、やっと落ち着いたよ。」
「うん…お疲れ様でした。義朗さん、今日休みだったの?」
「ああ、休みで瑞穂にさっき電話かけるまで寝てたんだ…バイトだったのに、電話してごめん。」
私もこの前、仕事中に電話しちゃったよ…。
いつも私達、時間が合わないね…