パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 雨の日

よし先輩から連絡が来たのは金曜日の夕方だった。

日曜日に帰省して、実家に帰ってきたとメールをしたけど…やっぱり忙しいと返信がきた。

仕事だから仕方ない…そう思っていたけど、だんだん受け入れられなくなっていく。

私からメールすれば、返信が来る。
私がメールしないと、何日かして心配したようなメールか届く…無理してるみたいに。

【やっと仕事の目処をつけた。瑞穂、明日会える？】

数ヵ月ぶりに会えるのに…気が重い…でも、会いたくないわけじゃない。

私の大切な人だもの。あの笑顔のよし先輩に会いたい…あの安心する温もりに抱きしめられたい。

そう思って、急いで返信のメールを打つ。

【明日、大丈夫です。】

【じゃあ、11時にいつものところで。】

【わかりました。】

【瑞穂に会えるの楽しみにしてるよ。】

明日、やっとよし先輩に会える。ただ自分でも自分の気持ちがわからない…

会ったら、きっと大丈夫！私はずっとよし先輩が好きだったんだもん。

まだ付き合い始めたばかりで、すれ違ってたから寂しくて、うまく気持ちの整理がついてないだけ。

帰省してから、友達と遊んでばかりいた。両親ともいろいろ話して遅くまで起きてた日もあったもん。

週末は会えるかわからなかったけど、よし先輩のために空けていた。明日を楽しみに今日は早めに休もう…