この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
近づきたい
第9章 雨の日
土曜日11時、いつもの場所でよし先輩を待つ。
前は3月でまだ長袖の洋服だったけど、もう7月…ノースリーブの白のワンピースを選んで、その上に七分丈の薄手のカーディガンを羽織った。
卒業式後に開けたピアスもシンプルな物から、可愛い物を着けるようにもなっていた。
そういえば、よし先輩、私にピアスをプレゼントしてくれるって言ってた。
前に会った時より少しは大人っぽく見えるかな?
よし先輩の隣にいても可笑しくないかな?
少し、近づけたかな?
よし先輩を待ちながら、いろいろなことを考える。昨日抱いた不安な気持ちは今朝はなかった。会えることが嬉しかったから。
時計を見て、もう待ち合わせから15分過ぎている。
よし先輩が待ち合わせ時間に遅れるのは初めて…。
連絡を入れるか携帯を持ち、悩んでいると、よし先輩の車が私の前で止まった。
「遅れてごめん!」
いつものように車の中から助手席のドアを開けてくれた。私に向けられている笑顔が優しくて、私まで笑顔になった。
「ちょっと用事済ませてたら遅くなって。暑い中、待たせちゃって、ごめん。」
「大丈夫ですよ。ちょっと暑かったけど…」
ちょっと笑った私に申し訳なさそうな顔をするよし先輩。
少しだけ意地悪させて。今は私だけにいろいろなよし先輩を見せて…
前は3月でまだ長袖の洋服だったけど、もう7月…ノースリーブの白のワンピースを選んで、その上に七分丈の薄手のカーディガンを羽織った。
卒業式後に開けたピアスもシンプルな物から、可愛い物を着けるようにもなっていた。
そういえば、よし先輩、私にピアスをプレゼントしてくれるって言ってた。
前に会った時より少しは大人っぽく見えるかな?
よし先輩の隣にいても可笑しくないかな?
少し、近づけたかな?
よし先輩を待ちながら、いろいろなことを考える。昨日抱いた不安な気持ちは今朝はなかった。会えることが嬉しかったから。
時計を見て、もう待ち合わせから15分過ぎている。
よし先輩が待ち合わせ時間に遅れるのは初めて…。
連絡を入れるか携帯を持ち、悩んでいると、よし先輩の車が私の前で止まった。
「遅れてごめん!」
いつものように車の中から助手席のドアを開けてくれた。私に向けられている笑顔が優しくて、私まで笑顔になった。
「ちょっと用事済ませてたら遅くなって。暑い中、待たせちゃって、ごめん。」
「大丈夫ですよ。ちょっと暑かったけど…」
ちょっと笑った私に申し訳なさそうな顔をするよし先輩。
少しだけ意地悪させて。今は私だけにいろいろなよし先輩を見せて…