この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近づきたい
第9章 雨の日
「義朗さん、お腹空きました!あのイタリアンのお店に連れて行ってください。」

車を発進させたよし先輩に思いきって、リクエストする。

「えっ?あのイタリアンってカズさんのところ?」

「はい。カズさんのティラミス食べたいし。」

よし先輩はちょっと考えていたけど、うん。と頷いて車を走らせた。

お店の駐車場に車を止めて、よし先輩と一緒にお店の中に入る。ちょっと躊躇したように見えたけど、気にしないふりをする。

「いらっしゃいませ~。」

店員さんの元気な声。やっぱりカズさんは私に近づいてきてハグしようとしてくる。

でも、今回よし先輩はカズさんから助けてくれなかった。自分でうまくかわしたけど…

また生まれた違和感…その謎を解いてくれたのはカズさんだった。

「よし、いらっしゃい。今日は彼女とご来店なのね~。」

その言葉に最初はいつも一人で来てるから?と思ってたけど、食事を始めると、前と違うよし先輩が見えてくる。

最後、デザートのティラミスも運んできてくれたカズさんが私を見て、ニコニコしている。

「今日は彼女さんにオレのティラミス食べてもらえて嬉しいよ。ほら、特大ハートつき。」

ティラミスの皿にソースで書いたハートの模様。

「この前はこんなハート書いてなかったじゃん。」

よし先輩がカズさんに思いっきり笑ってる。

あっ!と一瞬、よし先輩の顔が変わったのがわかる。

…この前、誰かと来たんだね。
/124ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ