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近づきたい
第9章 雨の日
「義朗さん、お腹空きました!あのイタリアンのお店に連れて行ってください。」
車を発進させたよし先輩に思いきって、リクエストする。
「えっ?あのイタリアンってカズさんのところ?」
「はい。カズさんのティラミス食べたいし。」
よし先輩はちょっと考えていたけど、うん。と頷いて車を走らせた。
お店の駐車場に車を止めて、よし先輩と一緒にお店の中に入る。ちょっと躊躇したように見えたけど、気にしないふりをする。
「いらっしゃいませ~。」
店員さんの元気な声。やっぱりカズさんは私に近づいてきてハグしようとしてくる。
でも、今回よし先輩はカズさんから助けてくれなかった。自分でうまくかわしたけど…
また生まれた違和感…その謎を解いてくれたのはカズさんだった。
「よし、いらっしゃい。今日は彼女とご来店なのね~。」
その言葉に最初はいつも一人で来てるから?と思ってたけど、食事を始めると、前と違うよし先輩が見えてくる。
最後、デザートのティラミスも運んできてくれたカズさんが私を見て、ニコニコしている。
「今日は彼女さんにオレのティラミス食べてもらえて嬉しいよ。ほら、特大ハートつき。」
ティラミスの皿にソースで書いたハートの模様。
「この前はこんなハート書いてなかったじゃん。」
よし先輩がカズさんに思いっきり笑ってる。
あっ!と一瞬、よし先輩の顔が変わったのがわかる。
…この前、誰かと来たんだね。
車を発進させたよし先輩に思いきって、リクエストする。
「えっ?あのイタリアンってカズさんのところ?」
「はい。カズさんのティラミス食べたいし。」
よし先輩はちょっと考えていたけど、うん。と頷いて車を走らせた。
お店の駐車場に車を止めて、よし先輩と一緒にお店の中に入る。ちょっと躊躇したように見えたけど、気にしないふりをする。
「いらっしゃいませ~。」
店員さんの元気な声。やっぱりカズさんは私に近づいてきてハグしようとしてくる。
でも、今回よし先輩はカズさんから助けてくれなかった。自分でうまくかわしたけど…
また生まれた違和感…その謎を解いてくれたのはカズさんだった。
「よし、いらっしゃい。今日は彼女とご来店なのね~。」
その言葉に最初はいつも一人で来てるから?と思ってたけど、食事を始めると、前と違うよし先輩が見えてくる。
最後、デザートのティラミスも運んできてくれたカズさんが私を見て、ニコニコしている。
「今日は彼女さんにオレのティラミス食べてもらえて嬉しいよ。ほら、特大ハートつき。」
ティラミスの皿にソースで書いたハートの模様。
「この前はこんなハート書いてなかったじゃん。」
よし先輩がカズさんに思いっきり笑ってる。
あっ!と一瞬、よし先輩の顔が変わったのがわかる。
…この前、誰かと来たんだね。