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近づきたい
第9章 雨の日
よし先輩の家に着いた時には更に雨が強くなっていた。
「傘ないから、家から持ってくるよ。瑞穂、ちょっと待ってて。」
それではよし先輩が一人濡れてしまう。それに走れば、家までそんなに濡れないだろう…
「いいよ。私も一緒に行く。」
「でも、濡れちゃうよ…」
「少しくらい平気。」
そう言って、よし先輩より先に車から飛び出して、家に向かって走り出した。
「瑞穂!」
よし先輩が私を追いかけてくる。ちょっとしか濡れないだろうと思ったけど、玄関に着いた時には結構濡れていた。
「アハハ。すごい濡れた!」
こんなに濡れたのは久し振りでなんだか笑えてきた。よし先輩はそんな私を見て、笑っている。
こんな風にもっと笑っていたいのに…。
家に入ると、よし先輩がタオルを用意してくれた。
「瑞穂、風邪ひいちゃうから早く拭いて…今、着替え出すから。」
「ううん、大丈夫…。」
濡れた髪も服もそのままで、雨の水分をタオルで拭いていく。何故かこの前、渡部君の雨を拭いてあげたことを思い出していた。
ボーッと考えながら、タオルで髪を拭いていると後ろからよし先輩が新しいタオルを肩に掛けてくれた。
「ありがとう…。」
御礼を言ったのと同時によし先輩に後ろから抱きしめられた。
「傘ないから、家から持ってくるよ。瑞穂、ちょっと待ってて。」
それではよし先輩が一人濡れてしまう。それに走れば、家までそんなに濡れないだろう…
「いいよ。私も一緒に行く。」
「でも、濡れちゃうよ…」
「少しくらい平気。」
そう言って、よし先輩より先に車から飛び出して、家に向かって走り出した。
「瑞穂!」
よし先輩が私を追いかけてくる。ちょっとしか濡れないだろうと思ったけど、玄関に着いた時には結構濡れていた。
「アハハ。すごい濡れた!」
こんなに濡れたのは久し振りでなんだか笑えてきた。よし先輩はそんな私を見て、笑っている。
こんな風にもっと笑っていたいのに…。
家に入ると、よし先輩がタオルを用意してくれた。
「瑞穂、風邪ひいちゃうから早く拭いて…今、着替え出すから。」
「ううん、大丈夫…。」
濡れた髪も服もそのままで、雨の水分をタオルで拭いていく。何故かこの前、渡部君の雨を拭いてあげたことを思い出していた。
ボーッと考えながら、タオルで髪を拭いていると後ろからよし先輩が新しいタオルを肩に掛けてくれた。
「ありがとう…。」
御礼を言ったのと同時によし先輩に後ろから抱きしめられた。