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大きな瞳に映るのは
第20章 気持ち

( … 足、はやっ )
そう感じながら遙を追う
きっと私と並んで歩くとき
歩幅を合わせてくれていたのだろう
彼は迷うことなく某総合楽器店へ足を踏み入れた。
やっぱり音楽関係なのね
なんて思う。
私も一般客として気づかれないように
その広い店内に入った。
沢山の楽器の数々に楽譜コーナー
遙は打楽器専門のコーナーで店員さんと楽しげに話をしている。
私は楽譜を見ながら
遙の様子を気にしていた。
すると私服姿の
ギターを背負った女の子が一人
遙の方へ歩み寄ると
遙はその子の肩に腕を回し仲良さげにしている。
もともと遙は誰に対しても
ボディタッチは多い方だったが
いざ目の当たりにすると胸が痛くなる。
そんなことを思いながら
山積みにされた楽譜に目を落としていると
『 … キノちゃん? 』
と後ろから声をかけられた。

