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大きな瞳に映るのは
第14章 月曜日

( そういえば… )
と、かなり前の出来事を思い出す。
パフェを食べに行ったときに蒼真の言っていた事を。
「 あー… 」
そういえばそうだったなぁ、と先輩を見る。
『 駄目ですかね? 』
コーヒーカップを持ちながら首をかしげる。
絶対に私なんかより先輩自身の方が絵になるのにな… なんて思う。
「 もちろんいいですよ!
先輩に描いていただけるなら光栄です! 」
ニコリと先輩を見ると先輩もニコリと微笑む。
『 それはよかった、では … 』
そう言って先輩は自分のスケジュール帳を取り出した。
チラッと見えただけだが、相当な書き込みがされている。
遙が、多忙人だから、と言っていたのを思い出した。
『 来週の月曜日、空いてますか? 』
「 生徒会後なら大丈夫ですけど… 」
『 じゃあ、来週の月曜日、お願いします 』
再びニコリと私に笑顔を向ける。
やはり少しながらドキッとしてしまった。

