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公衆便所から始まる
第3章 二人きり
「ねぇ、なんで俺のこと待っててくれたの? それともここが穴場だってだけ?」

あんなにこの人のこと読めると思ってたのに、いまじゃ全然わからない。
そりゃそーだ。俺の脳内にさっきまで、女のアナルにハメながら初対面の男を公衆便所で待つなんて選択肢、なかったもん。俺にできたのは、せいぜいクラブで知り合った男との強制和姦ぐらいのもの。
どーゆー人ならそれができるのか。
強いものを屈服させたいってゆー男の本能とは別に、俺はこの人が知りたくなってた。

「んー、輝可愛いからさ。あいつが気に入るかなって思って」

って、最後しか目隠し取らなかったじゃんあの女。

俺の不審げな表情に、

「あぁ、二人でも下見に来てるから」

有紀人さんは濡れた目で笑った。

なんだろこれ、沸点が高いってゆーのか、理性と本能は別ってゆーのか。
ほしい……この人がほしい……
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