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公衆便所から始まる
第7章 それぞれの覚悟
試験期間が空けて初めてのバイトで、俺はタマネギの皮むきとニンニクの皮むきをさせてもらった。
当然のことながら、そんなに難しい作業じゃないけど速さが求められて、速さを実現しようとすると雑になる。
合間に店長と、ほかのバイトについて話をして、帰りにはフロアの片づけ状況について聞かれ慌てて再確認をして。
最後の戸締まりを終えたときにはかなり疲れてた。
けど、バーのドアの前でパイプ椅子に座る有紀人さんを見たとき疲れは飛んだ。
気怠げに座って、利き手にタバコ。
左手にはなにもない。
スマホのついででもなんでもなく、ただタバコを吸ってる。
━━いや、吸ってるのか?
やけに灰が長いし、絶対俺が出たのに気づいてるはずなのに、こっちを見ない。
あと俺。
この人からいままでタバコの匂い感じたことない。
当然のことながら、そんなに難しい作業じゃないけど速さが求められて、速さを実現しようとすると雑になる。
合間に店長と、ほかのバイトについて話をして、帰りにはフロアの片づけ状況について聞かれ慌てて再確認をして。
最後の戸締まりを終えたときにはかなり疲れてた。
けど、バーのドアの前でパイプ椅子に座る有紀人さんを見たとき疲れは飛んだ。
気怠げに座って、利き手にタバコ。
左手にはなにもない。
スマホのついででもなんでもなく、ただタバコを吸ってる。
━━いや、吸ってるのか?
やけに灰が長いし、絶対俺が出たのに気づいてるはずなのに、こっちを見ない。
あと俺。
この人からいままでタバコの匂い感じたことない。