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公衆便所から始まる
第9章 stand by me!
最初は、ほっそい腰だなぁって思ったんだ。なんとなく。
疲れてて、エロい目で見るどころじゃなかった。
客先からの帰り、お客がいないのか店の前に立ってチラシを配ってる男がいた。
俺がいま住んでる駅から3つ向こうの駅の商店街。
その人は駅から出てくる人に向いてて、つまりは俺からは後ろ姿が見えてて。
白衣だった。
下ろしたてじゃない。でも薄汚れてもいない。
それが、ズボンのラインからかなり浮いてる。
落ち着いてるけど華やかさのある声がした。
「こんにちは、お辛いとこないですか?」
その声に、頭の中のどっかを刺激された。
聞いたことのある響き。━━そう、あの人だ! 最近になってやっと思い出したあの人。あの人であってくれ……!
有紀人さん!!!
疲れてて、エロい目で見るどころじゃなかった。
客先からの帰り、お客がいないのか店の前に立ってチラシを配ってる男がいた。
俺がいま住んでる駅から3つ向こうの駅の商店街。
その人は駅から出てくる人に向いてて、つまりは俺からは後ろ姿が見えてて。
白衣だった。
下ろしたてじゃない。でも薄汚れてもいない。
それが、ズボンのラインからかなり浮いてる。
落ち着いてるけど華やかさのある声がした。
「こんにちは、お辛いとこないですか?」
その声に、頭の中のどっかを刺激された。
聞いたことのある響き。━━そう、あの人だ! 最近になってやっと思い出したあの人。あの人であってくれ……!
有紀人さん!!!