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第6章 牲還

ﾊﾟﾀﾝｯ


扉が 締められ 鍵が掛る
狭い部屋に 独り

窓も なく 照明のない部屋
何も 変わらない

アタシが いなくなっても
そう なにも
かわらない


アイツと 過ごした日々でさ
え
アタシの 親は アタシを 探さ
なかった


今までも 居場所は なかった


アイツは 商品として ワタシ
をこの日まで 可愛がってく
れただけ

高価な 商品として
需要者に 高水準の商品とし
て

順応に 機能を 果す供給品と
して



需要者の 欲を 盈たす 器とし
て