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ひずみ «短篇作品集»
第7章 未完成体


気は熟した。

本当は その愛らしい桜貝のような、核を 口でも 堪能したかった。

が、
ボクの核が、それを 拒否する。

用意していた、避妊具を 核に装着させる。

ボクらは 未完成な躰を 持っているので、次代の種を 残す確率は、低い。

だが、無きにしもあらず。


ボクの核を キミの核に、あてがう。

そのまま、躰に体重を掛け ゆっくりと、押し射る。

穢れのない、その膣は 異物の侵入を拒む。

キミの 顔は 苦痛に、眉間の皺が 深く刻まれる。

その、愛らしい顔を 目に焼き付け、


ボクは 一気に キミを、貫いた。



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