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第8章 買い主。

少女を探す素振りは微塵もない両親だが、形ばかり警察に捜索願は少女が帰らなくなって１ヶ月が過ぎた昨日届け出された。

両親のことは何も言わないが、家にいる飼っていたゴールデンレトリバーのジョンに少女は会いたいと度々男に懇願していた。


引っ越しの手続きを取り、少女とともに男はアパートを出た。



「どこ行くの、お家？」


「これが上手にできたら、お家に帰れるよ」


「ジョンに会えるの」


「ああ」



軟禁して、犯した日から男は少女の買い主を探し始めた。