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ユキちゃんは悪魔。
第3章 初夏の部屋
車で一時間―――――…
後部座席のユキは姉の隣で……眉をしかめていた―――…
「ちょっと――――…ユキ?何その顔!!
気持ち悪いの?車酔い?
最悪〜吐かないでよ?!」
ユキは、姉の心ない言葉に…ムッとしたが……
図星だったため…プイッとそっぽを向き…
少し窓を開けた―――――…
気持ちが悪いまま……
車は、母の実家に着いた――…
赤い屋根の…可愛い家――…
私たちの車が見えたのか…母の姉が出迎えてくれた―――…
「いらっしゃい!!法事の準備でお寺に行くけど――――…
あら?ユキちゃんど〜したの?」
母の実家には…姉夫婦が住んでいる――――…
姉夫婦には子供はいないため、ユキやユキの姉は我が子の様に可愛がってくれた
「あら?車酔い?大変!!」
母の姉は、優しくユキを車から降ろすが……
ユキは…気持ち悪くなり…
車を降りた途端に吐いてしまった!!