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ユキちゃんは悪魔。
第3章 初夏の部屋
―――――――――…
ユキは、シャワーを浴び……
風呂場を出る―――――…
「叔母ちゃん……?」
――――――――…
家の中は静まりかえり…
人の気配がない―――…
時間厳守の…法事だ―――…
皆、お寺に言ってしまったのだろう……
…一人取り残され…
不安になる――――…
ユキは、バスタオルを巻き付け…
着替えを探すが―――…
叔母も…時間に追われ…
焦っていたのだろう…
ユキの着替えに変わるものを出し忘れ……
出掛けてしまったらしい…
困ったが……
縁側から見える庭には…ユキのワンピースと…下着が干されていた…
「…乾くまで……これでいいや…」
ユキは、フラフラと…縁側にバスタオルを巻いた姿で…座った…
初夏の爽やかな風が……
ユキの濡れた髪を優しく撫でる――――――…
天気もいいし…
早く乾かないかな―――…
シャワーを浴びて少し元気になってきたユキは、バスタオルを巻いた姿で体育座りをした…
庭では、自分の洗濯物が…ゆらゆらと揺れている―――…
黒いワンピース…が大人っぽくて…背伸びをした感じがする…
丈も長くて……ユキにはまだ…早い気がした……
しかし…そんなワンピースの隣に干されている下着は…
黒いワンピースに反比例してか…可愛らしく…まだ、ユキが小学生で有ることを物語る…
ピンクの水玉…後ろには、ウサギの可愛らしいキャラクターが…ニンジンを手に笑っている…
対照的な洗濯物に……ユキは、少し笑えてきた―――…