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月の吐息
第3章 雲隠れ
指先がトロトロになってる。なんか、すごく会いたい。
「美月、会いたい」
「・・・」
それ、私の言葉。パクらないでよ。
「すげー会いたい」
「知らない・・・」
「すげー会いたい。抱きしめてキスしたい」
「・・・・・・ば、か」
知らぬ間に涙が一粒、目尻から流れた。スマホを持つ左手が濡れた。
「タイミング間違えるし、バカで、ほんとにゴメン」
「ん・・・」
「でも、美月を好きなことだけは間違えねーから。・・・だから、美月、俺と一緒に気持ちよくなってくんねー?」
吐息混じりの声に、身体がふわふわと蕩けた。
指の腹で、入り口の上の方、頭を出しているクリトリスを撫でる。
ジンジンとした快感に身を預けて、私は健二の声に寄り添った。
「きもちいい? 美月・・・」
「ん。きもち、いっ・・・あっ・・・」
「俺も、すげー、きもちいい・・・」
「あ、健二っ」
「中に、入れたい・・・」
「ば、かっ・・・・・・あ、アッ」
「愛してるッ、美月・・・」
「あっ、も・・・ば、か、・・・・・・・・あっ、あぁああッ」