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講義の終わりにロマンスを
第1章 課外活動



先生が帰ってからも、部屋の中には先生の気配が残ってる。
あのシトラスミントの香りが、呼吸を通して全身に広がる。



先生に勉強を教わりだしてから、約2年。
先生が帰った後の部屋で、その匂いを素肌に刻むのが、私の課外活動。
いつからか始めた行為は、どんどんエスカレートしてる気がする。



今日は親が旅行で居ないのに、

それでも部屋の鍵を締めるのは、部屋の中の先生の匂いを閉じ込めたいから。



眼鏡を外し、いつもの三つ編みも解いて髪を軽く振る。
コンディショナーの香りが鼻孔を擽って、それから先生の香りと混ざり合った。
こうやって、自分の匂いと先生の匂いが混ざり合うと、途端にアソコが濡れてくるのを感じる。



「あぁ…」



勝手に昂ぶる身体に、急いでリボンタイを外してシャツとブラジャーを脱ぐ。
立ったままスカートを落とし制服を脱ぎ捨てれば、白いレースのパンティと紺のハイソックスのままベッドに横になった。
枕元に、スリッパを置いて、目を閉じる。



―――待って

―――真菜ちゃん



先生の声を思い出しながら、右手で乳首に触れると、瞬く間に硬くなっていく。



「んっ…、ふ、…」



きもち、いぃよぉ…。



声を殺して我慢しながら、スリッパを引き寄せて、布地に鼻先を押し付ける。



「は、…ぁ、せんせ…」



先生の、匂い―――。



消えかけた香水と、男の人の、雄臭い、汗の湿った匂い。



もっと、感じたくなっちゃう。






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