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兄の狂気
第7章 崩 壊













瞳SIDE



あたしは…悪い、女だ。









「瞳。おいで」


ゆっくり両手を広げる男に、ゆっくり近付く。


体の痛みに…怠さに耐えながら。


この人に抱かれる時は、
感情の線を切らなければいけない。


下手に動揺したり泣いたりしたら、
矛先が哲平に向いちゃうから…


両手を広げる男…お兄ちゃんの目の前に立つと、
お兄ちゃんは不気味に口角を上げて微笑んだ。


「俺の可愛い可愛い瞳…イケナイ子だね?
他の男に抱かれてよがってたなんて…ねぇ?」


下から見上げてくるお兄ちゃん…


舐めるように体を撫でられ、震えを必死で堪える。


「この髪も、唇も、首筋も、胸も、お腹も…ココも。
あの男に散々可愛がらせたんだろ?…なぁ」


「っ…」


ナカを指で掻き回され、とろりと溢れたのは…
お兄ちゃんがあたしに出し続けた、濃厚な精液。


反応を示さないあたしに真顔になったお兄ちゃんは
あたしの腕を強く引いてベッドに押し倒した。


「淫乱女」


冷たい言葉と共に頬を叩かれ、
最奥に突き刺されたモノによって揺さぶられる…


哲平と付き合って、7か月と10日。


あたし達の関係が、バレてしまった。


…ううん。


多分、かなり前から知ってたんだろうな。


あたし達を壊す機会を窺ってたんだ、きっと。


お兄ちゃんはあたしを3日間抱いた。


嫌がるあたしを縛り付けて、
絶対逃げられないようにされてしまった。


ひたすら抱かれて体中精液まみれにされて
喉奥までお兄ちゃんのモノを突っ込まれて
泣いて抵抗するあたしを撮影したお兄ちゃん。


その撮影したビデオをお兄ちゃんは…
哲平に送ったんだ。


哲平はすぐに来てくれたらしい。


もう遅かったけど…


お兄ちゃんがあたしの体を鎖で拘束して
部屋に閉じこもったから。


あたしとお兄ちゃんの監禁生活が始まった。


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