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まのめのロイン
第2章 答
眼鏡で、地味そうな顔立ち。
風呂上りの就寝前だから普段の髪形はどうだかわからないが、染めている訳でもないし、特別伸ばしてもいない。
ボーイッシュなほど短くしていたりもしない。
普通の女の子。
だが、なんとか目の前の恐怖に打ち勝ち、ロインに答えを与えようとしている。
恐いだろうな。いや、実際怖がってる。
脅え竦んでいるその姿からではなく、彼女が心底恐怖しているのが俺にはわかる。
俺のときもそうだった。
ロインを見れば誰だってそうなるはずだ。
奴自身が恐ろしいわけではない。
いや、ちょっとは恐ろしいかもしれない。
だが、そうじゃないんだ。