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まのめのロイン
第7章 正体
 そして、それがその刻だ。

 ロインの姿が変容する。
 絶頂の瞬間。

 それが合図だ。

 むくむくと盛り上がる筋肉。
 身を覆っていた言葉の呪縛が解けてゆく。

 言葉の術。

 それが解けてロインを解放する。

 真っ白な一冊の本。
 それは何にでもなれる。

 ロインはロインであってロインでないものとなる。
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