この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
まのめのロイン
第2章 答

 胸が張り裂けそう、という言葉がある。

 張り裂けそう。

 そうだ。張り裂けはしない。張り裂けそう。
 だから、辛い。哀しい。切ない。

 だが、ロインのは張り裂けて、張り裂けて、張り裂けて、何度も張り裂けて、ぼろぼろになっちまって、縫い合わせてもそのすぐそばから破れ、溢れ出てしまう。

 そんな哀しみを幾夜も過ごして、過ごして、過ごして、百億年も過ぎたらそんな顔になるのかという表情なのだ。

 初めて奴と会った時、俺はただ奴の表情に怯えただけだった。
 だが、こうしてロインと過ごして来た今はわかる。

 奴の哀しみを。

 どうして奴が問うのかを。

「何故」と。
/265ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ