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まのめのロイン
第9章 欲望
蔑みにも似た私の言葉にも、グリーディは動じる素振りを見せない。
あの憎たらしい、人を小馬鹿にしたような笑みを顔に貼りつけて私を見上げている。
「アンタに憐れと言われるとはね! ヒヒッ! これはなかなか楽しい経験だ」
「いいわ。何とでも言いなさい……私もね、楽しい経験をさせてもらったわ。おかけで今ここにいる」
「お気に召していただけて何より」
「お気になんか召してないわよ! ロクデナシ! 問いが無いと言うなら、あなたを使わせてもらうわ。 あなたと二人で開ければいい……この扉は!」