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まのめのロイン
第2章 答
耳を塞ぎたくても塞げない。
俺には手もない。
なんて哀しい男だ、ロイン。
なんて可哀相なんだ。
俺自身、はっきり言って幸せとは程遠い境遇だが、ロインとは比べ物にならない。
「何故だ!?」
再びロインが言う。
今度は絶叫だ。
ロインはこの世の者ではないから、その叫び声は誰の耳にも届かない。
優子を除いて。
二度目の「何故」。
これは召喚者への問いかけではない。
ロイン自身へなのか、それとも他の誰かなのか、俺は知らない。
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