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まのめのロイン
第10章 眼

 欲望と本がひとつになった。

 あと足りないのは言葉だけ。

 言葉だけがどうしょうもなく足りない。

 欲望だけでは本はめくれないから。
 そこに言葉がなければ、本は本ではいられない。

 ロインはその本能的な渇望に従って、力強く腰を使った。

「ああっ……くああっ……あ、アアッ! ああああああああああ! ロイン!」

 グリーディの赦しを求めるような声とともに、彼らは場を移す。
「言葉」の元へと。

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