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まのめのロイン
第2章 答
この物音は誰にでも聞こえたはずだ。
だが、彼女の親が起きて来る気配もない。
起きて来たとしても、多分どうもにならないだろうが。
ここまで来たら彼女を助けることができるのは彼女ただ一人だ。
一人で本を開いてしまったのだ。
するなと言われた事をしたのだから、その報いは受けるしかない。
しかし、俺はホッと胸を撫で下ろしていた。
とにもかくにも優子は答えた。ロインに与えたのだ。
これで命を奪われることはない。
そう、それが催眠の書の第二のルール。