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まのめのロイン
第2章 答

 だが、奴にはわからない。

 ルールを知っているのにわからない。
 呪い以外の何物でもない。

 だから奴は哭くのだ。
 哭いて、叫ぶのだ。

 呪いが解けない事、そしてそれがどうしてなのかわからないこと。

 あと何度この責め苦を繰り返せばいいのかと絶望に身をよじるのだ。


 ただならぬロインの反応に優子は驚き、後ずさりしようとして、後ろの本棚に頭をぶつけた。

 上の方の棚から何冊かの文庫本がバサバサと床に落ちる。

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