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まのめのロイン
第16章 あとがきんぐ 連載第6回
ただ、気をつけなきゃいけないのは、「はぁ? 話全然意味わかんねーんですけど?」になってないか。
例えば前書いた短編集「イマージュ」は全作品、全ての行に対して読者はどう思うかという反応の予測を立てて書いてました。
ひとつのリアクションしか想定しないのでなく、こう受け取る、ああ受け取る、怒る、笑う、切なくなる、こんな想像をする、あんなイメージを膨らませる、全く理解できない、などなど、思いつけるだけのパターンを想定した。全ての行に。
それでもその上を行くのが読者。
当たり前ですけど。
作者とは違う経験を人生で積んで来て、違う主観・価値観を持っている訳ですから。
そんな方々すべての読み取り方をコントロールするなんて無理。
無理なんです。
「Image イマージュ
~ C'est moi qui vous aime le plus. ~
あなたを一番愛しているのは私 」
http://kanno-novel.jp/viewstory/index/7130/?guid=ON
そもそも作者は客観的にはなりえない。作者なんだもん。
ロインでは読者でもあるけれど、読解という面では読者と同じには逆立ちしたってなれない。
多分、他の作者さんたちも同じような、似たような悩みを持たれているんじゃないかと思います。
一番欲しい意見は面白かったとか泣いたとかエロかったではなく、「意味が分かったかどうか」ではないか。もちろん面白かったよーとかいう感想も嬉しいでしょうけど。
「わかんなかった」という一言だけで、次はこういう書き方にしようとか、考えることができますから。物凄い進歩ができる。
でも、わかんなかった人は黙って去る。
それが厳しい所ですね。
なので、読者様にあまり頼り過ぎてもいけない。
書く人同士で率直な意見を交わすというのは大事だなーと思いますです。
お、真面目な話した。珍しく!