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まのめのロイン
第3章 仕返し

「さってとぉ、おっ昼ぅ、お昼ぅ!」

 そう言いながら、しののんがベンチに腰を下ろし、手にしていたお弁当の包みをあける。
 いつものピンクのお弁当箱だ。

 北校舎と南校舎の間。この季節、中庭には十分な陽が射し込んで暖かい。

 クラスの違う私としののんは待ち合わせてここで二人で昼食をとる。大好きな本の話をしながら。

「うほー! オカン、わかってるぅ!」

 弁当箱を開いたしののんが歓声をあげた。

「どーしたの?」

「ホラこれ!」

 そう言って好物のしめじ巻きウィンナーを箸でつまみ……

「あ゛あ゛っ!」

 ……しののんは箸使いが下手なのだ。

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