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まのめのロイン
第3章 仕返し
「教えてくれた方に行っても全然図書館なんかなくて……あれー道間違えたのかなって思ってたら、後ろから梶村先輩が凄い必死な顔で追いかけてきて……」
そのときの情景を思い浮かべているのだろう、礼美奈ちゃんが楽しそうに目を細める。
「すまん! 間違えて剣道場を教えちまった!って……」
「まあ、そういうこともあるかもにゃあ」
「ないって、しののん!」
「あり得ないよね! もう可笑しくて!」
「ああ、でも……」
「うん、それを見られちゃってたみたいなんだーホントに」
追いかけて来たカッコイイ先輩に真剣な顔で何か言われている。
……勘違いされるか、まあ。
礼美奈ちゃん美人だしなあ。