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まのめのロイン
第4章 扉
今、なんて言った?
心……私の?
だからこんな風なの?
「心……?」
「そうでさ。ここはあなたの心の中、その扉はあなたの心の奥へと繋がる扉」
「でも……でも、裏側には何もないのに!」
「ハハハ、ですから申し上げましたでしょう」
「……扉は開ける物だぜ。回り込む物じゃないってね!」
「扉……開ける……」
「中にあるものは、或いは貴女の助けになりましょう」
「或いは、キミを滅ぼすかも」
「ヒヒヘッ! どうなるのかはアンタ次第」
なんだか、恐ろしいことを言われているような気がする。
でも……私は開けなければならない。
何故だかわからないけれど、そんな気がした。