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まのめのロイン
第2章 答
タイムリミットが近い。
それはロインの気分次第だが、長かった試しはない。
もうイラついている。
大体でしかないが、俺にももう大分わかるようになってきた。
瞬きが多い。
優子以外の色々――ありふれた女子高生の部屋の様子を珍しそうに、しかし、ざっと一瞥をくれただけで、再び彼女に視線を戻す。
言え!
なんでもいいから答えるんだ。
俺はそう叫んでいた。もちろん届くはずもない。
俺に口はついてない。
優子は震えたまま、何もできずにいた。
それでいいのかよ?
お前、このまま死ぬぞ?
そんなんでいいのかよ!
「何故」に対応する言葉なんて、いくらでもあるだろう。
何でもいいんだ。とにかく口にしろ!
頼むから……
そのとき――
《まのめのロイン連載第1回 了》
※初読の方は一度ここでしおりを挟んで、目次から第一回あとがきを読まれてみてもいいです。