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まのめのロイン
第2章 答
答えられるか、答えられないかで優子の運命は決まる。
そうだ。俺は知っている。
彼女にどれほどの決意があるかだな。五分五分と言う所か。
しかし、よっぽどだぜ、このトシの女の子がこんな事をするなんてよ。
グリーディーの奴、なんてことしやがる。
……くそっ! 嫌な奴の事を思い出しちまった。
だが、今は優子だ。
だが、彼女はダメそうだ。
歯の根が合ってない。
カタカタ言わして、ロインから目いっぱい離れ、壁の本棚にパジャマの背を押しつけている。
両腕で抱くようにして持っているのは、いつもの催眠の書だ。
「ロインとノベル」それがその本の題名。
そして彼女が呼び出しちまったのがロインだ。